一日一つ、変わってく

上京して働く業務システム開発エンジニアのブログ

仕事の愚痴をしっかり言うと、仕事に前向きになれる

f:id:tanosikeizaigaku:20190505111209j:plain

"デキるビジネスパーソンは、仕事の愚痴を言わない。" "常にポジティブに、ものを考えよう。マイナス面に目を向けても仕方ない"

"仕事が大変だとか、辛いとか言っても仕方がない。自分の変えられることだけ考えよう”

みたいな言説ってよく聞くじゃないですか。

でも、案外そうでもないな、って思うんです。むしろ、しっかり仕事について思うところや辛いと思うところを、発散するのが大事なんじゃないかと。

僕は2019年の4月に新卒入社して。新入社員だから当たり前ですけど、働くってつらいし、自社のサービスにそんなに誇りだってもてないし、労働時間もまぁまぁ長いし、って。キツいなぁ、大変だなって思っております。

そういう中で、GW中、知人にたくさん会って。会う人会う人に「仕事大変です。テレアポは楽じゃないです。」「うちのサービスってもう、どうしようもないくらい競合ひしめいていて。そんな中で、わざわざお客様の時間とって電話かける意味ってあるんですかね」みたいな、仕事って大変だーって話をずっとしてたんですよ。

そうすると、途中から、気が変わってきて。

GW中、5回ぐらい「~が大変なんですよ~」って言っている自分。「あぁ、また俺テレアポが大変なんです」とか「人材広告って商材、誇りが持てないです」みたいな話してるなぁって。何回自分この話してんねん、って思うんです。もう、さすがにそこまで大変大変、キツイキツイキツイ、って言わんでええやろって。

で、会う人会う人がしっかり同情してくれるし。「うわーまじで。大変だねー。」「うちも大変だけど、そこまでじゃないわー。なんか、そっちの話を聞いてると、こっちも頑張んないとな、って思える。」って言ってくれるんですよね。仕事の大変に共感してもらちゃったし。毎回毎回会う人会う人に同情されて、おれかまってちゃんかよ。みたいに、自分にツッコミを入れたくなってくる。

そうすると、あれだけつらかったのが、不思議。もう愚痴なんて言わなくていいな、という気分になる。

それよりもう、仕事について話すなら違う角度で話したいな~と。どう今の仕事を面白がってくか。今の仕事が大変なのは分かったから。それをどう進めていくか、未来の目的とか、目標とか、そういう話をしていこう、そういう気分になってるんですよねー。

それは、やっぱり仕事について「大変なこと」「100%納得がいかないこと」っていう、マイナスな気持ちや意見をしっかり吐き出したからで。そういう気分の感情を、会話によって整理できたから、ポジティブ面に目を向ける余裕ができた。「もう、どれだけ言っても仕方ないでしょ」という気分になれた。

カスタマーサポートに愚痴を聞いてもらってる、客の気分みたいな。
とにかく気持ちを聞いてほしくて、発散したくて。で、その気持ちが吐き出せれば、満足げに、またその商品のことを使い始める。

人は、皆、自分の仕事にもクレーム入れたいんですよ。そのクレームを言いたい気持ちをため込んでしまうと、色んな所に膿が出てきて、精神的に不幸になるんですよ。

だから、社外にたくさん友人を作って。自分の会社用のカスタマーサポートになってくれるような、お互いそういう存在でいられるような付き合いをして。きちんと、おかしいと思うところ、マイナス感情を発散できる環境を作る。

そういう気持ちを外に押し出せるから、ポジティブなことも考える余裕が出てくるんですよ。

下手に自分をごまかして、辛い仕事にポジティブな意味づけをするよりも、まずはしっかり「辛くて大変なんだよー」っていうことを、声を上げて言うことが、心にとっては大切なんでしょうね。

もちろん、社内の中同士で言っていると、愚痴を聞くのではなく、知り合いの悪口を聞くベースになって負担になっちゃうので。

会社に無関係な人同士で、きちんと『お互い、大変だね』って言い合える関係を創っていきたいですよね。