一日一つ、変わってく

上京して働く読書好きのITエンジニア24歳が日々を豊かにするために考察

「キャリアに一生の傷」と言われ新卒2ヶ月で早期退職したワイ、半年後転職先でハッピーになる

 今年の6月に退職をしてから、はやくも半年がたった。人生にも仕事にも絶望していたことが懐かしい。今では、かなり回復している。それどころか、大学時代よりも精神状態は良好だ。仕事は楽しいし、未来をかなり明るく考えている自分がいる。転職でここまで変わるという事を、書き残しておく。

逃げるようにして退職して半年がたった。

 スーパー意識が高かったワイは、地方からGoodfind1等を使ってベンチャー企業中心に就活をした。その中で短期インターンした企業に入社した。息を巻いて入社したが、めっぽう合わなかった。入社2か月で適応障害っぽくなった(診断は受けていない)。感情をちょっとだけ切り出してみる。

入社一週間後に営業に配属。テレアポの毎日。売る商材にどうしても自信が持てない。お客さんの時間を電話で取るのが申し訳ない。目標を達成できない。会社に申し訳ない。会社の事業方針に共感できない。長期的にやっていくビジョンが見えない。社員が頻繁に入れ替わる。辛い。時間外の仕事が増えていく。時間外にロープレを強制される。社会に価値を生んでいると思えない。辛い。きつい。これが「働く」ということらしい...絶望。

 入社2週間でずっとまぁこんな感じだった。テレアポ本や営業本を読み漁ったりしたが、効果はなかった。というか、そうやって過剰に適応しようとしたためにダメージを受けたのかもしれない。なぜ皆が、この商材を売るために必死になれるのかが不思議でならなかった。それが営業というものだと思いこもうとしたが...。

 5月下旬にはめったに精神的に直接頼ったことのない、親に泣きながら電話をかけていた。心から苦しい時に助けを求める相手は、親しい友人ではなく、親なのだと知った。知らない自分が出てきたことに驚いた。親はもっと驚いていたようで、僕に退職を進めた。転職など一度もしたことがなく、大企業でずっと長く勤めてきた父は「そんな気持ちで働いている方が会社にとって迷惑だから、早くやめなさい」と言ってくれた。僕は会社を辞めることを決めた。一度は地元に戻ってニートをやるつもりだった。(が、退職して一か月後に運よく東京の企業から内定をもらうことができた。そのため、地元に帰ることはなかったが)6月の序盤に会社を辞めた。

早期退職者に世間は厳しいが受け入れてくれる会社もある

 会社を辞めると僕の心はかなり安定した。そのため、自分は適応障害だったのだろうと推測する。適応障害はうつと違い、直接的原因から距離を置くことで精神的にかなり楽になるからだ2。そこそこ動けるようにもなってきたので、就活をすることにした。ただ、第二新卒の市場はそこまで甘くなかった。 まず、第二新卒労働市場は新卒市場と比べてかなり狭い。Re就活などの記事も、基本的には離職率の高い募集が多かったりする。 ダムの管理現場とか、SESとか、超体育会系の通信営業などだ。そして、育てる気のない応募が多い。どちらかというとブルーワークな募集が多く、即戦力として現場に入れられるがキャリアアップ望めないような仕事が多かったように思う。

 就活の結果としては、だいたい1か月で2社から内定をいただくことができた。かなり、ラッキーだったかもしれない。僕の退職理由を話すと厳しい反応をする人事も少なくなかったからだ。内定をくれた2社は、面談で僕を枠にはめて評価するようなことはせず、対等に会話をしてくれた。よく考えた結果、エンジニアとして採用してくれた会社を選んだ。自分は営業に向いていないかもじれないと思ったこと、そしてエンジニアの文化やコミュニティに憧れがあった。  ただ、就活自体には苦労した。僕は好き嫌いがかなり激しいために、なかなかマイナビやRe就活等の就職サイト見つけることができなかった。結局面談や面接などをした企業はほとんどWantedly経由だ。面談中、早期離職のことを明かすと、冷ややかな反応をもらうこともあった3

個人的な価値観と個人的な辛さで辞めていいと思う

 会社を辞めたいときに伝える面談で、役員に言われた一言がなかなか僕の価値観を変えてくれたと思う。「君のキャリアには一生の傷が残る。」「君はホンッド学生気分だね。」。ドスの聞いた声だった(記憶がどんどん恐ろしい方向に改ざんされている気がする)。辞めたい理由をひたすらWhyで問われ、僕が論理的に回答しないでいたことに憤りを覚えたのだろう。辞めたい理由の本音は、とても言えなかった。怖かったし、言っても社員や役員の価値観を否定するだけだと分かっていたからだ。ザコ新卒の僕がスーパービジネスパーソン役員の前でそんなことをいえる勇気はなかった。僕の辞めたい理由は社内のフィードバックとなるものではない。仕事に関する「好き嫌い」の問題だったのだ。

 その役員は、定期的な面談で「いかに自分が修羅場のベンチャー企業で奮闘してきたか」を語っていた。仕事が大変できついのは当たり前なのだから、もっと頑張れよという励ましをする。だから、この程度の仕事もできずに辛くなる僕のことは非常に無能に見えたと思う。まぁ、入社してすぐやめる僕も悪いのだが...。

 退職面談でいろいろ言われたセリフは、言われた直後こそは気にしなかったが、退職後、僕の不安を煽るのにかなり役立ってくれた。この役員のセリフは反面教師として活用していく。同じ環境で同じ業務をしていても、泣き出すほどつらくなる人もいれば、そうでない人もいるのだ。皆と同じようにできないからといって、自分を無能だと思う必要はない。社会は適材適所、分業論によって成り立っているのだから。転職しただけで驚くほど人生の見通しが変わったので、そう思う。

辛くなった理由と逆張りで会社を選んだらハッピーになった

 以下のような理由で転職先を探した。全て前の会社で辛くなった理由と逆張りをしている。

  • 開発職でできれば入社したい
  • ベンチャー」とか「急成長」とか「成長」とかすぐに言わない。落ち着いている社風
  • 「サービスの良さ」に拘り、顧客と長期的な関係を 築くことを重要視。営業をするにしても売ることに自信を持てる商材を扱っている
  • テレアポが少なそう
  • 事業展開に統一感があって、経営者の得意分野で勝負している印象がある。何をするかが明確
  • そこまでレッドオーシャンな印象ではなく、ある程度参入障壁がある
  • あんまりキラキラ、ギラギラとしていない
  • 離職率が低い

 今の会社は、Wantedlyからメッセージをもらって、入社できた。働き始めて4か月が経とうとしているが、シンプルに人生は楽しいと思えている。作っているサービスも好きだ。地味で目立ないが、いぶし銀のような活躍をしている。必ずお客様の役に立っていると思う。採用してくれた会社に恩返しをしたい。

自分に合う職場や働き方がこの社会にはある

 一般的に、適応障害などで休職すると、復職は難しいらしい。結局、環境が変わらないと再発するからだという。会社や上司の価値観を変えるのは、平社員には相当難しい。そのため、別の合う職場を探すとか、配置転換をするとか、物理的なアプローチしかほとんど効かないらしい。僕自身、転職しただけで人生の見え方が変わった。僕の中身は変わっておらず、環境が変わっただけだ。会社側はそこまで、僕たちのことを考えて採用や配置をするわけではない。自分にとって居心地が良い場所は、自分でつかみとるのだ。


  1. 意識の高い大学生が使うベンチャー就活サイト。「つよいことば」がサイトのあちこちに書かれている

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    • メディア: 単行本(ソフトカバー)
    自分を客観視するのにかなり役立った。会社の文化に合わないとか、上司の考え方に同意できないという悩みを持っている人はぜひ読むといい。根本的な解決策は、異動か転職しかないことが多いようだが。

  3. 転職活動で、以下のような経歴を持つ人への偏見を得た。「人材紹介企業で転職コンサルをしたのち、キャリアコンサルタント資格を獲得して、事業会社の人事をしている人」である。その経歴を満たす3人に面談をしたが、彼らと会話がうまくはまらなかった。彼らは、人を転職させるためのトークばかりを練習してきたせいなのか、すぐに人の退職理由を自分の知っているフレームで説明しようとする。僕も前職は人材系なので、その癖も分からくもないのだが。「あぁ、そのパターンね」と、目の前の人間の退職理由を解説するのはやめてほしい。あと、みんな「キャリアコンサルタント持ちなんでアドバイスしたくなってしまう」って言うのは面白かったです。